高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

音楽

シン・ヒョンスのバッハ「シャコンヌ」を聴く

久しぶりにシン・ヒョンスを聽いた。しかもバッハの「シャコンヌ」。実は彼女が「シャコンヌ」をどんな風に弾くだろうかという漠然とした想定を以前からしていたのである。予想をはるかに超えるような気魄のある重厚なシャコンヌに出会うことになった。さす…

「ロストロポーヴィッチの音」への追加コメント

はじめに 2015年10月に書いたものに基づいて多少書き直した文章を今頃になって載せる。読み直してみると、一応は書き上げていたように見受けられるが、あまり余裕がなかったこともあって、掲載を見合わせたもののようである。でもやはり気になってはいたもの…

 バイエルン放送交響楽団を聴く──潜熱の噴出する時

昨日は思いがけなく、バイエルン放送交響楽団の演奏会に行くことができた。親しくして下さっている近所のSさんに招待券を頂いたからである。曲目はベートーヴェンの交響曲3曲。指揮はマリス・ヤンソンス。ベートーヴェンだけのプログラムというのも珍しい…

ヴィルデ・フラング独奏のブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調

昨日は京響の定期演奏会を聴きにいったが、思いがけない良い演奏に出会った。 いつもなら何とはなしに期待感をもちながら館内に入るのだが、何か漠然とした気分で入った。今日は京響を聴きに来る日なのでここにいるのだ、といったようなあまり積極的でない気…

ロストロポーヴィチの音──バッハ『無伴奏チェロ組曲』

ロストロポーヴィチの音は軽くて深い。 若い頃好きだったロストロポーヴィチのチェロ演奏に長い間触れていなかった。その存在が再び目の前に迫ってきたのは、バッハ『無伴奏チェロ組曲』(全曲)のCDが出た時だ。CDを取り出してみると1995年となって…

内田光子 モーツァルト「ピアノ協奏曲13番」

内田光子のモーツァルト「ピアノ協奏曲」を聴いたのはこれが3曲目である。この人の演奏は聴くたびに発見がある。そしてその演奏の仕方に舌を巻く。今回は20番とも25番とも曲想の違う印象があった。この曲はいくぶん軽快なパッセージが特徴になっている…

内田光子 モーツァルト『ピアノ協奏曲25番』

内田光子のピアノでモーツァルト『ピアノ協奏曲25番』を聴いた。久しぶりである。私はもともとモーツァルトのピアノ曲をあまり聴かなかったのだが、フリードリッヒ・グルダの演奏する20番を聴いてからというもの、機会を見つけては聴こうという気持ちが…

グルダのモーツァルト「ピアノ協奏曲20番」そして内田光子の同曲

先日書いたことだが、「グルダのように上手く弾けないけどやってみる」と言って弾き始めたアルゲリッチの言葉が耳に残っていて気になっていた。それで、グルダ演奏のモーツァルト「ピアノ協奏曲20番」を検索してみた。これまた簡単に出てきた。そして直ぐに…

アルゲリッチ演奏、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番

アルゲリッチの演奏でモーツァルトのピアノ曲を聞いたことがなかったのだが、今日はふと思い立って、YouTubeを検索したところ本当に出てきた。凄い時代になった。画面の右上にBS2と書いてあるので、衛星テレビの録画である。こういうことができるのか。画面…

シン・ヒョンスのヴァイオリン独奏

今日は京都市交響楽団の定期演奏会に行ってきた。私にとって心のリフレッシュのできる大切な時間である。ある意味では優れた文学作品を読んで感動することに匹敵する貴重な体験ができる時間でもある。音楽の楽しみ方には色々あっていいと思うし、他人の楽し…