高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

国家論

YouTubeの高島敏夫《金文講座》に(十二)大盂鼎を読む(後半)として2篇をアップしました。№057~№058です。

【057《金文講座》067-4 大盂鼎を読む(後半)1】https://www.youtube.com/watch?v=yxM-z9KW4j8&t=7s 《大盂鼎》後半1。「遹省」の段。盂の祖南公を継承して、この地を治めよとのこと。遹省に伴う多数の賜物が列挙される。 057~058のテキスト〔修正版〕は…

YouTube版の高島敏夫《金文講座》の#015・#016・#017 アップのお知らせ。 「克殷と天室儀礼の銘文を読む(全3本)」の金文として015《利𣪘》、016《天亡𣪘》、017《何尊》を読む動画3本をアップしました。 【015《金文講座》016 利𣪘を読む】https://youtu…

2021年度 連続公開講座「殷周革命の実態に迫る」の新しい日程

昨年度の講座の時に予告しておきましたように、今年度のテーマは「殷周革命」です。 恩師白川静の築いた土台の上に立ちながら、金文や文献の読みを深めることによって、この問題を扱うことができるようになりました。主に使う資料は西周時代の金文ですが、殷…

拙論「殷周革命論」のファイル

「殷周革命論」と題して連載してきたものの「金文篇」が一応一段落しました。正直なところ、殷周革命に関する謎解きがここまで出来るとは思ってもいませんでした。と言いますのも、当初は、陜西省岐山県の「周公廟遺址」から出土した甲骨文(殷末周初のもの…

柄谷行人をまた評価するようになった

しばらく離れていた柄谷行人がまた気になってきた。『世界共和国へ』からである。柄谷が国家論をはじめるとはちょっと予想外だったが、しかし読んでみるとなかなか良い。国家観が頓珍漢ではないからだ。これなら私が最も評価する滝村隆一の国家論にも通じる…