高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

《陳風》「防有鵲巢」の読解を中心に

先日の《白川詩経研》は「防有鵲巢」と「月出」の二篇を読んだ。「防有鵲巢」についてはほとんどの研究者がうまく説明できていない。各章の第2句までの興的表現の理解がうまく行っていないのだ。これが最大のポイントである。一旦解けてしまうと理解が深ま…

内田光子 モーツァルト「ピアノ協奏曲13番」

内田光子のモーツァルト「ピアノ協奏曲」を聴いたのはこれが3曲目である。この人の演奏は聴くたびに発見がある。そしてその演奏の仕方に舌を巻く。今回は20番とも25番とも曲想の違う印象があった。この曲はいくぶん軽快なパッセージが特徴になっている…

JIS外ユニコードが表示できるようになっている

以前「甲骨文の誕生」を[連続講義]としてこのはてなダイアリーに書いていたが、JIS外ユニコードが表示できなくて不便を感じた。それでやむをえず、表示できるブログを見つけて書いてきた。今日ふと思い立って試してみたところ、はてなダイアリーでも表示でき…

《陳風》「墓門」の読解

昨日の《白川詩経研》は前回に続いて「墓門」を解読する会になりました。今までやってきた研究会の中で最も重要な内容になりました。それは語彙の用例を徹底的に調べてくるだけでなく、それらの用例を読み抜くことによって、解読しきれなかった詩句を理解す…