高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

連続公開講座「西周時代の金文を読む」(全3回)のお知らせ

今年も連続公開講座(全3回)を下記の要領で実施します。 昨年は甲骨文を読みましたが、今年は金文を読みます。場所は去年と同じですが、開始時間を午後2時からとしました。チラシを下に貼り付けておきます。

「史」の本義

この度の拙論(※)で「史」概念の問題にやっと決定的な結論を提示することができました。「史」は、これまで恩師白川静による甲骨文の用例の緻密な分析によって、殷王朝の祭祀の一種として措定され、暫定的に「史祭」とも呼ばれていましたが、具体的にはどの…

拙著『西周王朝論《話体版》』(朋友書店)について(3)

一見いきなり大論を書いたように見えるとしても、そのような意識は全くもっていませんでした。その過程では分析や考えの練り直しを何度も何度も重ねていったのが実状で、そうした数々の失敗や徒労のごときものは、そのテーマが必要とする作業だったと言うこ…

拙著『西周王朝論《話体版》』(朋友書店)について(2)

『図書新聞』4月21日号に「自著を語る」という文章が掲載されました。コピーしたものの画像ファイルを貼り付けておきます。前半は「話体で書いた理由・経緯」、後半は「拙著のテーマ」という構成になっています。

拙著『西周王朝論《話体版》』(朋友書店)について(1)

今回の刊行に当ってルビを大幅に増やしました。引用した文献や金文も読みやすくなっているはずです。元々高校生でも読めるものをと思って書いたものですので、大学生なら分かる書き方になっているようです。これを使って講義をしたこともあるので実証済みで…

拙著『西周王朝論《話体版》』(朋友書店)と取扱書店

拙著『西周王朝論《話体版》』(朋友書店) 【取扱書店】 朋友書店:〒606-8311 京都市左京区吉田神楽岡町8。 Tel.075-761-1285 立命館大学生協 ブックセンターふらっと 東方書店: 国内書 西周王朝論 ≪話体版≫【中国・本の情報館】東方書店 [本店店舗] 〒10…

利根川進・立花隆『精神と物質』から

「学問の曲がり角」と言われることもある現代日本の学問の世界だが、学問に対する情熱が薄れつつある時代、情報に流されやすい時代とも言い換えることができる。そしてその傾向を強めつつあるのではないかという懸念は消えない。そんな時、学問への情熱をも…

1月13日(土)に連続公開講座(全3回)『甲骨文(卜辞)を通して殷代社会に分け入る 』の第3回を実施

連続公開講座の第3回(最終回)が近づいてきました。今週の土曜日です。先ずは基本情報から。3回とも同じ場所で変更はありません。 日時:1月13日(土)13:00~15:00 場所:立命館大学、創思館カンファレンスルーム 内容:古代殷王朝の宗教的な社会秩序 …