高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

文法と言語あるいは文法論と言語論

文法といえば大抵の人は学校文法(橋本文法)しか想定しないようだが、文法という場合、言葉一つ一つの働き、言葉間の相互関係、言葉の機能等々、言語で表現された言葉の全体と個々の言葉の働きのすべてを含むものなのである。別の言い方をすれば、言語を観…

用例分析に関するアドバイス

2月27日の文章の最後尾に加筆した文章をここにも一時的に掲げる。 用例分析を積み重ねてきた者として一言アドバイスをしておきたい。それは「用例分析」は最初は時間もかかり労力(めげずに続ける粘り強さ)も一通りではないが、「用例分析」の経験は必ず自…

新元号「令和」論議

新元号の「令和」については、『万葉集』巻5の「梅花の歌」三十二首の序から採ったというのだから、その序文と和歌を見ればいいのである。たとえ「令月」という語の初出が中国の古典の中にあるからといって、『万葉集』を見もせずに中国の古典の方で元号を…