高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

YouTubeの高島敏夫《金文講座》に(十三)小盂鼎を読む として2篇をアップしました。

 YouTubeの高島敏夫《金文講座》に(十三)小盂鼎を読む として2篇をアップしました。№059~№060です。
 《小盂鼎》は字数400字ほどの長文ですが、判読できる文字が3分の2程度ですので、十分読みきれませんが、私なりに整理しました。幾分読む目安ができたと思います。この銘文にしか出てこない語も多く、また儀礼の場が細密に伝えられているなど、他の銘文には見えない内容ですから資料としての価値は高いです。《大盂鼎》とはまた違う意味で重要な銘文ということができます。

【059《金文講座》068-1 小盂鼎を読む(前半)】https://www.youtube.com/watch?v=4eUTtMMsM60
 他の銘文では見ることができないことがいくつも記された銘文だが、欠損した文字が多いため意味を十分把握できないが、資料としてこういう銘文も読んでおく必要がある。前半部分は、盂が、異民族である鬼方を征伐して凱旋したことを報告する場面。鬼方の酋長を訊問して処断する場面。そしてその後火祭りを行なうという展開。

 059~060のテキストはここからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1GP5CUXBg294IB_kIQPTdVpxARf6ENCIG/view?usp=drive_link


【060《金文講座》068-2 小盂鼎を読む(後半)】https://www.youtube.com/watch?v=_Lj-CRaV5D4&t=434s
 「禘祭」の厳かな儀礼の場が感じ取ることができる銘文になっている。文王が周王と呼ばれていた点を話題にしているのは、殷代末期の状況の捉え方に関係があるからである。
 059~060のテキストはここからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1GP5CUXBg294IB_kIQPTdVpxARf6ENCIG/view?usp=drive_link