高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

アイデアを書き留める。発展させる。精度を上げる。

 私の場合、アイデアが浮かぶのは机に向かっている時よりも、移動中であることが多い。散歩をしている時にもよく浮かぶのだが、バスや電車など乗り物に乗っている時に、ふと閃くことが多い。いつも何かしら考えが浮かぶので、それを書き留めておかないと、その時は覚えているつもりでも直ぐに忘れてしまうものである。さっき良い考えが浮かんだのに、思い出せないというのは実に残念なものである。

 一番早いのは手帳である。手帳なら立っていても書くことができるし、鞄から取り出して書き留めるまでの時間が早い。それと、私の場合、一旦書き留めたアイデアを後でパソコンに入力するようにしている。こうすることで考えを更に深めたり、詳しく書いたりすることができる。それ専用のテキストファイルのアイデア集が一年もすると相当な量になる。これを時々読み返すのである。読み返すとそれがまた発展したり、時には新たなアイデアに結びつくことも多い。一つのアイデアを何度も練り直すことによって、考えを深め精度を上げていくのである。
 言わずもがなのことだが、手帳に書き留めるのももどかしい情況の時は、路上でiPhoneに録音することもある。もちろん帰宅後に文字化するのである。中国の路上でやったこともある。誰かと電話しているようなふりをして。その時の中国旅行では、飛行機でもバスでも新幹線でもアイデアというよりも文章が次々に浮かんでくるので、書き留めるのが大変だった。そんなことが起きるなんて思わなかった。お蔭で大切なパスポートを失くしそうになった。危ない、危ない。

 読み返すのはバスの中や机に向かっている時だったり色々である。長文化した時は、プリントアウトしてまた推敲する。iPhoneiPadにもテキストファイルを読んだり編集したりできるアプリを入れているので、不備な点を見つけたり修正したりできる。重要な問題を考えている時は、これを毎日のようにやっている。移動中でもやっている。

 アイデアが浮かぶのを促してくれる「考具」は、大リーグで活躍中の大谷翔平選手が使っているものと同じで、なるほどと思う。大谷選手の素直さと関係があるかも知れない。