高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

ネットに愚痴や悪口を書く人々とは?

  以前書いた文章に少し手を加えて再度アップする。

 「ネットに愚痴や悪口を書くとダークサイドに堕ちる5つの理由」という文章を目にしたので要点だけ紹介する。筆者はコラムニストの石原壮一郎氏とのこと。5つの理由は下記。なるほどと思う。詳細は当該文章を探して下さい。

 その1「四六時中、愚痴や悪口のネタを探し続けてしまう」
 その2「不都合なことに向き合わないので、何も解決しない」
 その3「目先の反応が嬉しくて、際限なく先鋭化していく」
 その4「自分を『悲劇の主人公』に仕立てるのが上手になる」
 その5「知らないうちに『困った人』のレッテルを貼られる」

 意外に本人が気付いていないのは「その5」だろう。傍目を気にする割には鈍感なのだ。賢明な者はそんなことを書けば信用を失うことを知っている。

 興味深いことに、TwitterなどのSNSで激しい口調で書く人の特徴は、現実生活では気の小さい人物だということである。相手と面と向っている時は、言いたいことがあってもうまく言えない小心者なのに、匿名になると途端に激しいことを書くという特徴がある。(ご本人は激しいことという意識はないようだが)そのようなことを書くことによって何か得をするわけではない。匿名で書いていてもいつか必ず正体が露見し、信用を失うことになる。その時に人間として被る損失は計り知れないものがある。取り返しがつかないとはこのことである。そうした事態を予め想像できない鈍感で甘い人間であることも知れてしまう。

 自分の悪口を書いている人を見つけたら、よく観察して人間研究の材料にするのも良い。何か発見があるはずだ。反面教師として役立てる。そうすればマイナス転じてプラスとなる。ゆめゆめ深入りするなかれだが。

 暫く掲示しておくことにする。