高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

YouTubeの高島敏夫《金文講座》に(十)「榮[借字]・麥の諸器の銘文」として4篇をアップしました。

  YouTubeの高島敏夫《金文講座》に(十)「榮[借字]・麥の諸器の銘文」として4篇をアップしました。№050~№053です。
  https://www.youtube.com/channel/UCGqRJu2Ff4waKSahWGfjTGg/videos

【050《金文講座》063 榮[借字]𣪘一を読む】
 今回は第10回として4篇の銘文を読む。冒頭に概説しているのでご覧下さい。これらの銘文に出てくる人物は榮[借字]と邢侯と作冊麥。前の二者は殷系氏族だが、周公の一族でもある。また麥も殷系氏族だが邢侯の作冊を務めている。これらの銘文は西周時代初期の大転換期のものだが、その激動期に起きていたことの一端を窺うことができる。
 この《榮[借字]𣪘一》は文末を「周公の彝を作る」で結んでいることから、周公旦の子であることが分かる。非常に豊富な内容を含む銘文なので、じっくり腰を据えてご視聴下さい。

 050~053のテキストはここからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1oj0o0GYgD4_Wlyv9D2P88tcJeKdNwVyU/view

【051《金文講座》064 榮[借字]𣪘二を読む】
 王から父榮[借字]と呼びかけられる榮[借字]。王とはどのような関係にあるのか? また「王」と「天子」の使い分け等々。

【052《金文講座》065 麥盉を読む】
 邢侯𢓊の作冊を務める麥は「使」でもある。「使」「史」概念を改めて考える契機に。

【053《金文講座》066 麥尊を読む】
 宗周からホウ京に移動し辟雍儀礼を行なった記録。ホウ京での辟雍儀礼の持つ歴史的意味。難解な銘文ですが、重要なことが書かれていますので、繰り返し粘り強く見ておいて下さい。