高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

曲阜にて(その7)──周代の東の城壁跡

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 「魯国故城国家考古遺址公園」

 実は尼山(孔子生誕の地と言われている土地)に行くつもりでバスに乗ったのに、途中で下車したのがこの標示のあるところ。大層な名前がついているが、行ってみると西周時代の東の城壁の南端部であった。『曲阜魯国故城』(前掲書)に「東南城角が保存状態が良い。」と記されている。

 

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 城壁の外側にはこのような濠が巡らされている。考古学用語としては護城河ということになる。

 

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 向こうの方に緑の土手のように見えるのがその城壁跡で、南北方向に伸びている。その手前にある一本の木とがうまく調和していたので思わずシャッターを切った。けっこう気に入っている写真である。

 

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遺跡公園としてはこんな雰囲気である。

 

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東北側から見た城壁跡。

 

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城壁跡の上に上がるとこんな具合である。回りには誰もいない。

 

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「城牆辺界」と記された標識。

 

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「魯国故城国家考古遺址公園」を後にして城内に入ると古城村である。古城村の西では、季氏(魯国三桓の一つ)の邸宅かと推測される建築遺址の発掘があった。

 

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古城村を東西に二分する通りで、幼児を連れた若い女性に地図を見せて位置を確かめたところ。

 
   → 曲阜にて(8)──路線バス(待機中)
      http://mojidouji.hatenablog.com/entry/2019/10/19/214542