高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

2011-03-12から1日間の記事一覧

柄谷行人をまた評価するようになった

しばらく離れていた柄谷行人がまた気になってきた。『世界共和国へ』からである。柄谷が国家論をはじめるとはちょっと予想外だったが、しかし読んでみるとなかなか良い。国家観が頓珍漢ではないからだ。これなら私が最も評価する滝村隆一の国家論にも通じる…

白川文字学の原点は『甲骨金文学論叢』

白川静の文字学は『字統』『字訓』『字通』の3部作で世に知られることになりました。しかしこれらの字書を書く土台があったのです。それは『説文新義』でしょう? というお答えが白川ファンから返ってきそうですが、違います。『説文新義』のさらに前に『甲…