高島敏夫の研究室

白川文字学第二世代です。2017年8月にはてなダイアリーから引っ越してきました。少しずつ書き継いでいきます。

曲阜にて(13)──顔子廟(顔廟)・孔林と飲食店

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 顔子廟の入口の門。門の向こうに次の門が見える。このような構造は周公廟の構造とよく似ている。植えられた樹木が柏と檜という点でも同じである。

 

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 顔子廟は入場料は無料なのだが、午前中だったからか見物客が少なくひっそりしていた。女子学生風の3人連れが1組いた程度。以前は建物の状態が悪く非常に寂れた感じだったのをかなり修復したとのこと。この後、孔林に移動した。
 乗物は例の「曲阜平安旅游」のバスである。顔子廟の真ん前の「孔府後門站乗車処」には様々な観光バスが犇めいているが、「曲阜平安旅游」のバスは直ぐに分かる。運転手に行く先を「孔林」と告げると頷いている。5分もすると車内が埋まって来たので発車である。道路は鼓楼北街。この道を真っ直ぐ北上すると孔林である。

 

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バスを降りて直ぐの所に入口がある。

 

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 法隆寺の参道のような雰囲気の道をそのまま北へ。孔林は魯国故城(西周時代の)の北側にある。儒家関係の賢人たちのお墓がある所だが、ここに来るまでに随分あちこち歩いたため、広大な孔林をこれ以上歩き回ることを断念した。近くの休憩所でゆっくり休息をとる。ここでは写真も撮っていない。

 

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 先ほど見た参道沿いの店。少し早い昼食をとる。看板にある「手工水餃」である。一人では食べきれないほどの量だったがなかなか美味い。あっさりした味付けは日本人好みだと思う。疲れているのと空腹だったのとで、ほぼ完食。美味かった。女の店員さんに、「私は日本から来たのですが、この店に日本人が来たことがありますか」と訊ねると。「あります」とのこと。「とても美味かったよ」と言って店を出ると、追いかけるようにして主人が出て来た。とても嬉しそう。「日本に帰ったら紹介しておきます」と伝えて店を後にした。

 

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 一人で食べる時は食べられるものがかなり限られてくるので、どうしても麵類になりやすい。曲阜では魯麵店に二度入った。宿から近い「五馬祠街」に入って直ぐの所。最初の日は牛肉麵を食べたのだが、魯麵にすればいいのにと言われて2回目は魯麵にした。庶民的な店だが味はとても良い。(フラッシュをたかないで撮ったのでぴんぼけしている)

 

   → 曲阜にて(1)──鼓楼の近く
      http://mojidouji.hatenablog.com/entry/2019/09/29/202452